自己主張が苦手な心優しい人も、「もう一押し」が出来るようになる交渉術とは

1. 自己主張が苦手な心優しい人が抱える悩みとは?

こんにちは、とーこです。

自己主張が苦手がゆえに、交渉に苦手意識がある方が

抱える悩みとして、このようなものがあると思います。

 

自己主張して相手を不快にさせるのが怖い

モノを申して嫌われるのが怖い

思いやりがあるという自己イメージを崩したくない

相手の意見を尊重したい

 

ぼくも、このマインドの持ち主ですので、よくわかります。

仕事やプライベートで、交渉をしないといけない場面がありますが、

「自己主張をしすぎると、押しが強すぎないか?」と思ってしまい、

苦手意識があります。

 

交渉が得意な人に、どうすればいいかを相談しても、

「慣れだよ! 気合いだ! 性格を変えろ!」などと

精神論を言われて、どうしようも出来ない始末でしたので、調べてみました。

 

すると、自らの性格を変えなくても、少し考え方を変えるだけ


巧みな交渉者に変貌することにつながる方法がわかりました。

 

これは科学的な手法であり、ぼくも実践してみて、少しずつですがいい方向に変わってきています。

 

2.自己主張が苦手な心優しい人でも、もう一押しが出来るようになる交渉術とは

 ズバリ、
「自分自身を他の人の代理人だと考えて交渉すること」です。

 

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

 

 

参考にしたのは、

アダム・グラント著の

『GIVE&TAKE 与える人こそ成功する時代』です。

同氏は、アメリカ出身の組織心理学の研究者であり

史上最年少で、「ウォートン校」の終身名誉教授になりました。

 

2-1 本に紹介されている研究データがこちら

テキサス大学コロンビア大学の共同研究では、
被験者の男女に、「魅力的な仕事オファーの給料について」交渉してもらいました。

片方には、自分がオファーを受けたつもりで交渉するよう指示し、
もう片方には、友人が仕事のオファーを受けており、その友人の代わりとして
交渉するよう指示をしました。

この場合、
「自分のために」交渉したときは、
男女間で、要求額に17%差異がありました。
「友人の代わりとして」交渉したときは、男女間で要求額の差異が0でした

これは別の研究でも示されており、給料アップを求めるにあたり、
「自分のため」ではなく、「自分の恩師の代わりとして」交渉したほうが
多額の給料を要求することが出来たという結果もあるようです。

 

2-2 実践方法&まとめ

ここで、仕事や日常生活での交渉シーンを少し記載してみました。

<仕事>
・会社への給料など労働条件の交渉
・顧客への値上げ交渉、値下げ交渉

<日常生活>
・家賃交渉
・家電製品、自動車など高額品の値下げ交渉
・スーパーでの値下げ交渉

 

今までは、
当然ですが「自分のため」に交渉をしていたと思います。

その意識を、「自分のため」⇒「他人の代わりとして(他人のため)」交渉するよう、変えてみましょう。

 

例えば、
・自分の家族の代わりとして
・自分のパートナーの代わりとして
・自分の友人の代わりとして
・自分の恩師の代わりとして
・自分の同僚の代わりとして
 など。

自分の国のため、など大きすぎる目標だと、
具体性に欠けるので
「顔をぱっと思い出せる」相手がいいと思います。

もっとも、
「他人の代わりとして」と思える人が思い浮かばいのならば、
「未来の自分の代わりとして」という意識もありだと思います。

未来の自分を守りたいという意識から、
自己主張への抵抗が少なくなると思います。

ぜひ試してみてください。